英語教員から未経験でITSOへ入社。
柔軟な発想力を武器に、
メンバーを率いるトップエンジニアへ
Assistant Manager/Next Gen Division
川澄 隼也
領域を越えた選択を、確かなキャリア戦略として実現した意思決定プロセス。
大学院では、現代英語における意味論・語用論を研究していました。意味論は文脈や状況から切り離された、文が表す文字通りの意味を扱う分野で、語用論は特定の文脈・状況下における発話の解釈を扱う分野です。同時に、大学院に通いながら3年間、高校の英語科教員としても勤務していました。全生徒がiPadを貸与されている学校だったので、iPadを活用したアクティブラーニング形式の授業を展開していたんです。
キャリアチェンジを考えたきっかけは、プログラミングスクールのキャリアサービスでスカウトされたことでした。大学院在学中は「大学教授か、難しそうなら高校教員になろう」と考えていたのですが、大学教授は恐ろしく狭き門で、なれたとしても40歳前後になること、高校教員は部活動などで自分の時間がとれないことを理由に、別の道を模索し始めていました。教員2年目の2月、ちょうどコロナが出てきた頃に、当時流行っていたプログラミングスクールに通い始めたんです。もともと理系だったこともあり、思っていたよりもプログラミングが楽しくて。
ITSO入社の決め手になったのは、採用フロー時に代表の深野からもらったコードレビューでした。当時の選考は1次面接→VBA課題提出→2次面接→最終面接→内定という流れだったのですが、このコードレビューがすごく勉強になったこと、そして代表が現役のエンジニアとして自らレビューしてくれたことが大きかったです。さらに「(私に対して)採用しない理由がない」と言ってもらえたことも、入社を決意させてくれました。複数社から内定をいただいていましたが、採用にあたり一番自分自身のことを見てくれていると感じたのがITSOでした。
入社時の期待と現実には、正直ギャップがありました。会社のホームページが洗練されていたので、みんなクールにスマートに仕事をしているものだと思って入社したのですが、実際はどちらかというと男子だけの部活のような雰囲気だったんです(笑)。それでも時間が経つにつれて、上司・部下という役職や立場を意識させないITSOの雰囲気が、だんだん心地よく感じられるようになっていきました。
複数プロジェクトを横断的に統括し、要件定義から運用保守までを一貫して担う。
現在は、大きく分けて3つのプロジェクトに参画しています。1つ目は、大手ITサービス会社でのAI×Power Platformによる業務効率化プロジェクトです。AI化・自動化対象業務の選定から、業務整理、要件定義、設計、開発、テスト、運用・保守まで、一連の工程を担当しています。
2つ目は、大手電気通信事業会社でのAutomation Anywhereによる業務効率化プロジェクトです。RPAチームの体制やルールの改善活動に加えて、RPA対向システムのリプレイスにともなう改修対応を行っています。3つ目は、大手ITサービス会社でのPower Platformの技術支援で、エンドユーザーを支援するフロントメンバーのタスク進捗管理、課題管理、リソース調整を担当しています。
これだけ幅広い業務を任せてもらえるようになったのは、これまで積み重ねてきた経験があったからだと感じています。ヘルプデスクでは文章で伝える力を、コンサルでは未知の業務を理解・整理する力を、RPA開発では技術力を、運用・保守ではリスク管理力を、経営層向け資料作成では経営層が知りたい情報への理解や経営観点での提案力を、それぞれ培ってきました。
当時は一つひとつが「点」にしか見えていませんでしたが、後から振り返ると、それらがつながって今の線になっているんです。無駄なことは一つもなかったんだと、今なら思えます。だから遠回りに見えることも恐れず、目の前のことに集中してやり切ることを、未経験で入社した当時の自分にも伝えたいですね。
既存の枠組みに縛られない発想力で、ソリューションを柔軟に設計・提案する。
業務を進めるうえで大事にしているのは、柔軟性と発想力です。あらかじめ決められたソリューションでできる範囲だけを自動化・効率化するのではなく、要望に合わせて逆算的にソリューションを選定・提案したり、複数のソリューションを組み合わせることで、単一のソリューションでは難しい自動化を実現したりすることを心がけています。
私が考えるITSOの魅力は、スピード感です。「こんなツールが流行りそうだから検証を始めよう」といった、キャッチアップを始めるまでのスピード感がすごく早いんです。社員の成長スピードも同じくらい早くて、1つのプロジェクトに数年も参画するということは珍しく、自分のスキル感をもとに、参画したいプロジェクトへ自由に相談できる環境があります。
これからのITSOに一番期待しているのは、IPOの瞬間に立ち会うことです。比較的初期のメンバーとして、社員が10人もいない状況で入社しました。入社から3年半が経ち、オフィスも3回移転して、従業員も60名ほどになった今、IPOを心から楽しみにしています。
IPOを経て知名度が上がれば、これまで接点を持てなかった大企業や、あまりお付き合いできなかった地方の企業とも仕事をしていけるようになるはずです。事業の幅も規模も、確実に広がっていくと思います。ただ、そうやって大きくなっても、いい意味で「今と変わらないスピード感」を持ち続ける会社にしたい。意思決定のスピード、仕事の進め方のスピード、メンバーの成長スピード…規模が大きくなると意思決定は遅くなりがちですが、うちはそうはならない。スピードと規模を両立できる会社にしていきたいと思っています。
メンバーが自信を失っていたり、成長が止まったと感じていたりするときには、「今、自信がないのは仕方のないことだ」と伝えるようにしています。そもそもITSOのアサインの特性上、完璧にできる自信がある仕事を振られること自体が稀なんです。過去にやったことをそのまま繰り返すなら進め方もわかりますが、挑戦を続けている以上、やったことのないことに取り組むのが当たり前ですから。私自身も、すべてに自信を持って仕事に臨んでいるわけではありません。ただ、過去の経験の一部が後から必ず生きてきます。それが積み重なって、いつの間にか「今回の仕事の何十%かは経験がある」という状態になっていく。だから一旦は、自分が今「挑戦している立場」なんだと理解したうえで、頑張ろうと伝えています。
環境の変化をチャンスに変える重要性。
転職活動をしている方へメッセージを送るなら、まずお伝えしたいのは、ソリューションの移り変わりがすごく早い業界だということです。新しいことのキャッチアップは避けられません。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもなく、唯一、生き残る者は変化できる者」というダーウィンの言葉のとおりだと感じています。
会社は少し大きくなりましたが、いい意味でマインドは男子だけの部活のまま変わっていません。新入社員・役員・社長が1つの議題について気軽に会話していることも珍しくないんです。「こうやったら自動化できそう」「こっちのほうがより効率化できない?」というように、自動化・効率化を楽しんでいる社員が多いので、抵抗なく新しいことを始められる人や、自動化・効率化を楽しめる人はすぐになじめるのではないかと思います。
もし未経験で挑戦することに不安を感じているなら、伝えたいことがあります。「無駄なことは一つもないから、目の前のことをやり切れ」。振り返ってみても、あの時々の経験が全部、今の自分を構成しているんです。当時は一つひとつが「点」にしか見えなくても、後から振り返れば、それらは必ずつながって一本の線になります。
だから遠回りに見えることがあっても恐れないでほしいです。目の前のことに集中してやり切っていれば、その経験は決して無駄にはなりません。一緒に、変化を楽しみながら成長していける方をお待ちしています。
私の座右の銘は「Think rich, look poor.」です。これは画家のアンディ・ウォーホルの言葉で、そのまま訳せば「考えは豊かに、見た目は質素に」となります。私なりの解釈は、見た目がどんなであれ、そこに目がいかなくなるくらい、考え豊かであれ、というものです。
実際、ウォーホル自身は質素な見た目ではなく、どちらかと言えば派手でした。それでも彼の作品のほうが奇抜で印象に残り、世界的に見ても彼自身より作品のほうが有名です。
業務においても、毎日ちゃんとした服で来ているわけではなく、世間的には仕事をするような格好ではないかもしれません。ですが、決まりきった考えに固執せず、「すぐにはできない」とすぐに判断するのではなく、クライアントから本当に求められていることを解決するようなソリューションがないかを考えて提案するよう心がけています。
見た目や体裁にとらわれず、発想の豊かさで応えていく――それが私なりの「Think rich, look poor.」の実践です。