散在したRPAの思想をひとつに束ね直し、
PMとして改善をリードする
Assistant Manager/Hyper Automation DivisionⅠ
加納 知享
変えられない環境から、自ら選び取れる環境へ。
転職を考えたきっかけは、前職の社内の組織図が変わり、色々と風通しが悪くなったことです。取り組んでいたプロジェクトの基盤や気質が硬く、しばらく変わらない、かつ自分の手では変えられない状況であることが見えてきたため、職を変えようと思いました。振り返ると、直感がそのままキャリアにつながることが多い人生でした。
転職サイトでITSOを見つけた時も、検索結果の早い段階で目にとまり、前職で1年間関わってきたRPAを中心に事業を展開している会社という内容にピンときたというのが実態です。RPAという専門領域に関わってきた経験が、転職先を絞り込むうえでのひとつの軸になりました。
面談で何度か話を交わす中で、私が経験してきたRPA基盤と同じ技術を使える案件にアサインできるとお話をいただいたこともあり、自分の技術を発揮できるのではと感じました。完成された環境に加わるのではなく、これから改善していく余地があると感じられたことも、参画を後押ししてくれました。決まった正解をなぞるより、自分の手で環境をつくり変えていける方が性に合っている、という実感があったのだと思います。
散らばった概念を、ひとつの思想でつなぎ直す。
現在の業務は、一言で表すと、エンドユーザーがこれまで開発してきたRPAの保守と運用を担っています。長年積み重ねてきたプロジェクトで何度も方針転換が重ねられてきた経緯があり、さまざまな概念が散文化してしまっている状況でした。私のタスクは、そうした古い体質を変え、ひとつの統一された思想のもとにプロジェクトを改善していくことだと捉えています。
「RPA開発支援」と称してはいますが、実際の提案内容は多岐にわたります。自チームが管理運用しているRPAへの他部署からの要望を実現したり、既に他部署が開発したRPAの改修提案に伴走したり、AIを用いた自動化を提案したり、対向システムの機能内で解決できる提案をしたりと、千差万別です。
プロジェクトを進めるうえでは、アイゼンハワーマトリクスの考え方を意識して、目の前のタスクを「重要度」と「緊急度」で仕分けるようにしています。「すぐにやる、あとでもできる、あとで大丈夫、削除する」の4つに仕分けるなかで、最近は「削除するタスク」を最優先で見極めることを意識するようになりました。真っ先に取り掛かって、とっととタスクから外すという観点を教わってからは、目の前の課題に埋もれずに済んでいると感じています。
前職で教わったことのひとつに、「与えられた役職の1つ上の役職だと思って作業する」という方針があります。その心づもりで動くことで上司からのオーダーの意図をつかみながら仕事をしてきたため、PMになってからも基本的な動き方は変わらず、周囲から一定の評価を得られてきたと感じています。また、PMになる前から周囲の状況を見るように意識してきたことも、PMになれた要因のひとつだと思っています。
自分の意向を強く取り入れてくれる、その信頼こそが面白さになる。
前職は参画当初からさまざまな課題を抱えていて、複数の層からの強い意向に押しつぶされそうな環境に耐えているような感覚がありました。現在取り組んでいる案件も課題は多く、複数の関係者からの意向もありますが、自分の意向も強く取り入れてもらえるだけの信頼関係を築けている実感があります。結果として、数多くの課題に楽しく挑戦的に取り組め、面白さを感じながら仕事ができています。
ITSOには特にチーム制という概念があり、他案件の話を聞く機会が多いと感じます。自分以外の状況が少しでも見えてくると、担当案件に活かせるナレッジが見つかったり、周囲の課題に対して自分のケースを共有できたりと、貢献できる要素が目の前にちりばめられています。エンジニアとして成長する環境という観点では、ITSOは比較的年齢層が若く、経験者も多い会社なので、物事の柔軟性がちょうどよいと感じています。だからこそ、技術面のチャレンジに対して、環境も機会も設けてもらえていると感じています。
ITSOの価値観については、あまり事務所にいる時間が長くないため「共感」という言葉ほど深く語れる部分は多くありませんが、課題解決の取り組みに対してメンバーがリーダーに打診すると、リーダーがきちんと話を聞き、受け止めてくれていると感じます。これまで上からの意向に沿って業務を進める観点が多かった身からすると、良い意味で風通しがよく、厳しい目線で言えば、若いうちから一定量の責任が伴う状況だと感じており、それを好ましく思っています。
責任と言っても、その責任を取るべき立場の人たちがきちんと動いてくれるので、重りとしてのしかかるのではなく、慎重に考えるトリガーとして機能しているように思います。会社ではあるものの、「家」や「学生感」のような空気を感じる場面が所々にあり、そのメリハリのある空気感がとても働きやすい環境をつくっていると感じるので、今後もこの雰囲気は大切にしてほしいと思っています。
個の効率化から、開発標準・共通の仕組みへ。
プロジェクトマネージャーとしてチームを支えながら、自らも技術への理解と実践力を高め、技術的な視点をもって課題解決をリードできる方向を目指していきたいと考えています。現在取り組んでいるRPAや生成AIを活用した実務改善をさらに発展させ、RPA×AIといった新しい自動化にも挑戦していきたいと考えています。
将来的には個別業務の効率化にとどまらず、得られた知見を開発標準や共通の仕組みとしてチームや社内へ展開し、より多くの業務・部門の生産性向上に貢献することが目標です。AIを絡めた自動化への発展は、開発・保守にかかるコストの軽減が顕著に見える一方で、固有のミスを引き起こす可能性もあります。だからこそ、正しい使い方を見極め、あるべき形を展開できるように挑戦していきたいと考えています。
一緒に働きたいのは、チーム内の雰囲気が暗くならないよう雑談を含めた日々のコミュニケーションを意識してくれる人です。仕事の面では、振られた課題や質問に対してすぐには動かず、一度頭の中で整理してくれる人がいると助かります。整理したあとに「こんなことを質問してよいのか」と躊躇してしまう人も多いですが、そこは遠慮せずに質問し、チャレンジしてくれると気持ちがよいです。一方で、リーダーとして日々メンバーの状況を気にしがちな性分なので、報連相を意識してくれると本当に助かります。
応募を検討している方へ。現在のITSOは、老若男女問わずの目線で「ちょうど良い塩梅」の環境になっており、非常にチャレンジしやすく、適度に経験を語ってくれる会社だと思います。変化にも柔軟で、私が入社してからまだそれほど時間は経っていませんが、もう「当時は〜だった」と言えるくらい、明日に向かって変化し続けています。
私の座右の銘は「Festina lente ~悠々として急げ~」です。もともと新規参画者に対して「まず考えてから質問してほしい。でも考え込んでいつまでも先に進まないようなこともやめてほしい」と伝えていました。
うまい言葉が見つからず、何と表現しようかと思っていたのですが、こちらの言葉を見つけてスッと心に入った感じがありました。
あわせて大切にしているのが「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」という一句です。やるべきタスクはとにかく全部やる方向でスケジュールを組むようにしており、振り返りの際には、何をやっていなかったからうまくいかなかったのか、という観点を持つようにしています。
悠々として急げ