Microsoft Power Platform でできること|できないこと

2025.1.28

近年はデジタル化やDXなどがあらゆる企業で進められ ており、業務効率化が重要な経営課題となっています。ただ、新しいシステムを導入しようとしても、運用体制の整備や従業員の教育などでハードルを感じることは少なくありません。この記事では、Microsoft社が提供しているPower Platformによりできることとできないことについて解説します。ぜひ参考にしてください 。

Microsoft Power Platform とは

Microsoft Power Platformは、データの分析や開発を人が行うよりもスピーディーに、正確に実現させる統合プラットフォームです。

AIやIoTなどから収集されるデータは膨大で、分析するのに時間がかかる傾向にあります 。その分析の先には、アプリケーションの開発が待っています。顧客のニーズを満たす サービスを提供するには、分析および開発を素早く行う統合プラットフォームMicrosoft Power Platformが欠かせません。

Microsoft Power Platformは、4つのアプリケーションの総称です。リアルタイムにビジネスデータ分析を行うPower BIや ローコードでアプリケーションを開発するPower Apps、業務プロセスを自動化するPower Automate、簡単に外部向けWebサイトを構築できるPower Pagesがあります。

そして、これら4つのアプリをノーコーディングで瞬時に連携し、容易なデータ活用を可能にするデータベース基盤として、Microsoft Dataverseがあります。

関連記事:Power Platformとは?Power Platformについて解説

Microsoft Power Platform でできること

初心者もアプリが開発できる

Microsoft Power Platformに含まれる4つのアプリケーションは、プログラミング知識を必要としていません。そのため、プログラミングができない人や、限られたプログラミング言語しか習得していない人であっても、一度使い方を習得すれば、アプリの開発が可能です。
また、直感的に操作しやすいUIとなっているため、誰であっても使いやすいというメリットがあります。

ひとつの アプリを多様なデバイスで利用できる

Microsoft Power Platform 内のアプリはPCだけでなく、スマートフォンなどのモバイル上のデバイスでも活用することができます。たとえば、PowerAppsで作成したアプリをモバイル端末で利用することが可能です。

社内に蓄積されたデータを有効に活用できる

これまで、データ管理などを紙で行ってきた企業も多いでしょう。 しかし、紙媒体でのデータ管理では、リアルタイムに情報が共有できなかったり、膨大な書類の管理自体に大きなコストがかかってしまったりします。

また、電子データで管理していたとしても、有効に活用できず、ただ蓄積されるという事例も少なくありません。

Microsoft Power Platformを使えば、膨大なデータの分析をして、それを活用するアプリケーションの開発も行うことができます。分析や開発を素早く 行えるので、業務コストの全体的な削減にも貢献できます。

AI Builderを利用して高度なアプリを開発・活用できる

AIを使用するには、高度なプログラミング技術が必要と考える方も多いでしょう 。しかし、Microsoft Power Platformは プログラミングの知識が必要ありません。AI Builderは、Power Apps、Power Automateと組み合わせてAIモデルを構築することができます。

さらに、分析したデータを元にアプリの開発を行うことが可能です。

Microsoft Power Platform でできないこと

便利な機能を持つMicrosoft Power Platformですが、できないこともあります。 たとえば、Power Platformはローコード/ノーコードプラットフォームであるため、最初からプログラミングで開発するアプリに比べると、細かい仕様をつけにくいという点があります。

Microsoft Power Platform の導入メリット

業務効率化を実現する

Microsoft Power Platform を利用することで、データの一元管理や定型業務の自動化を実現でき、それによりコストの削減が可能になります。

Microsoft Office と連携できる

Microsoft Power Platformは各種Officeソフトのデータと連携することができます。 これまでローカルでOfficeソフトを使っていた会社は少なくありません。Microsoft Power Platformを使えば、そのデータを含めて活用することが可能です。

セキュリティ対策の側面も

Microsoft Power Platformは安全なクラウド上でデータを管理しています。ネットワーク上で社内外のデータ管理を行う際、必ずセキュリティが問題になります。しかし、Microsoft Power Platformは厳重なセキュリティが施されており、流出を防いでくれます。

Microsoft Power Platform のセキュリティ面・注意点

Microsoft Power Platformは社外の人とのデータの共有も可能です。しかし、外部の方に対してライセンスを割り当てる必要があり、余計に費用がかかってしまうことがあります。

クラウドでの管理のため、セキュリティの設定がきちんと行われていない場合は、データの漏洩などの危険性が高まり、注意する必要があります。

また、権限がある人なら誰でもアクセス可能なことから、必要以上に権限を与えないように注意したほうがよいでしょう。

Microsoft Power Platform の管理・運用面について

Microsoft Power Platformは誰でも簡単に使えることが利点です。ところが、誰でも彼でも使用すると、クラウド上のデータやアプリが必要以上に増えてしまうことも少なくありません。

管理者をきちんと決めて、不要なアプリができてしまわないように注意する必要があります。また、Microsoft Power Platformは、適切な設定を行うことで、セキュリティを確保することができます。

社外の人に作業を委託する際は 、プロジェクトが終わったらゲストを解除するなど、適切な対応をしておきましょう。

効果的に使えば、社内の情報部門や外注に頼らずに、現場のメンバーだけで最適なアプリケーションを開発することも可能です。操作が簡単なので、大がかりな改修が不要なことも管理者にとって利点です。

Microsoft Power Platformを導入して社内アプリの開発や運用を行いたい企業の方や、社内データの管理を効率よく行いたい方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。

☞ Microsoft Power Platform導入に関する問い合わせはこちら

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